今日が最後の日だったら?
では、日頃から念仏に親しんでいない人は、どうすればいいのでしょうか? 何かしら、自分なりの儀式を持つとよいと思います。スティーブ・ジョブズの朝の日課であった「今日が人生最後の日だったら、自分は今日やるべきことをやるだろうか?」という問いかけも、そのひとつだと思いますが、自分の心が奮い立つような好きな言葉をつぶやいたり、好きなお経を読んだりするのもいいかもしれません。いずれにせよ、おそらく大切なことは、その儀式によって「自分がもうすでに一度死んだ身であるような感覚になれる」ことだと思います。九死に一生を得た方は、その経験の後に「おかげさま」の心あふれる人生を送られる方が多いのです。いつでもすぐにそんな感覚を起動できるようになれば、プレッシャーも怖くありません。
昨日までの自分の延長に今日の自分があるのではなく、細胞が日々入れ替わるように、一瞬一瞬、死んで生まれてを繰り返している身であること、一瞬一瞬がおかげさまのいただきものの身であることに気がつけば、身も心も軽く、気持ち新たに力強い一歩を踏み出すことができます。
過去の成功は、今すぐ脱ぎ捨ててしまいましょう。
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