人生100年時代、「自己紹介」は最強のスキルだ 共感を呼ぶ「キャラクター」の秘訣とは?

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――今回はなぜ講談社『モーニング』という漫画誌を研究材料に選んだのでしょうか?

石川:自己紹介の具体的な方法論を考えたとき、まず、「ストーリー」よりも、自己という「キャラクター」のほうが大事だと考えました。だって、自分が語ったストーリーを、誰かがそのまま語ってくれるわけがありませんから。自分をどう紹介するかというプレゼン型のスピーチよりも、「どういう人物なのか」というキャラクターを意識したほうがよいわけです。そこで、幅広く支持されつづける漫画のキャラクターに注目しました。

いろんな漫画誌がありますが、“すごいキャラクターによるすごい話”が並ぶ少年誌とは違って、『モーニング』は、一貫して“平凡なキャラクターの、非凡な話”がテーマとなっています。『宇宙兄弟』『クッキングパパ』、どれもキャラクター作りが非常にうまくて、読んでいると「自分もこんなふうになれるんじゃないか」と元気になれるんですよ。

だからこそ、自分のような平凡な人間でも、『モーニング』のキャラクターを研究していくことによって、なにか非凡なものとして話題にあがる自己紹介のヒントが見つかるのではないかと考えました。

キーワードは「対立、葛藤、展開」

――セミナーで配布されるレポート「モーニング式 物語れる自己紹介術」では、ヒット漫画の主人公を研究して導き出した、一定の法則について触れられていますね。

石川:共感されるキャラクターには、「対立、葛藤、展開」があるという部分ですね。自分がいない場所で、なぜ自分のことが話題にあがるのか。それは、誰かがなにかの困難に当たったとき、「こういうとき、あの人ならどう考え、どう行動するだろうか?」ということを頭のなかに思い浮かべるからです。つまり、これが「キャラクター」です。

詳しくは、セミナーでお話ししますが、対立する状況から、葛藤と展開がはじまるという流れに「共感」の秘密が隠されていますし、その人のキャラクターを形作るヒントも見えてくるでしょう。

今回の研究で、僕自身、はじめて『モーニング』が好きだった理由がわかりましたよ。平凡なのに非凡なことを語るキャラクターの秘密とはなんなのか。創刊35年の『モーニング』の歴史から抽出された自己紹介の研究成果を、当日発表したいと思います。

泉美 木蘭 作家・ライター

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いずみ もくれん / Mokuren Izumi

1977年三重県生まれ。24歳でイベント企画会社を起業し、即刻倒産。借金返済のために働く日々をつづったWebサイトが話題を呼び、作家デビュー。以降、週刊誌やWeb媒体等で執筆。TOKYO MX「モーニングクロス」「激論!サンデーCROSS」などテレビ番組でレギュラーコメンテーターとして出演。著書に『オンナ部』(バジリコ)、『エム女の手帖』(幻冬舎)、『会社ごっこ』(太田出版)等。趣味は合気道とラテンDJ。

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