「第一生命」がプロゴルフ界と手を繋いだ理由 日本プロゴルフ協会との面白いコラボを発表

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第一生命は保険加入者約1000万人、全国に約1300の営業拠点があり、約4万人の「生涯設計デザイナー」、いわゆる生保レディらがいるという。拠点なり、デザイナーなりが顧客を持っているが、いまの顧客、これからの顧客に対してアピールするスポーツイベントなどのノウハウがなかったという。

対してPGAの倉本昌弘会長は「我々は全国に約5700人の会員がいて、ゴルフを教えられるが、これまでゴルフをやっていない人へのアプローチができなくて困っていた。今回の連携でゴルフをやっていない人を紹介してほしい」と話した。

これまで何度かこのコラムで書いてきたが、ゴルフ業界は右肩下がり、ゴルフ人口は減少し、ゴルフ用品、ゴルフ場、練習場などの売上も最盛期より激減している。PGAが中心になって市場再活性化の旗を振っているが、基盤となる新たなゴルファー創出に苦戦している。

これまではゴルフを始めたい人が手を挙げてくれるのを待っている状態で、ゴルフをやらない人にアプローチする方策を見つけられずにいた。ゴルフ関連の施設や店舗に「ゴルフ始めませんか」というポスターを張っても意味がないということなのだが、「ではどうする」の部分が分からずにいた。

いかにゴルフに興味をもってもらうか

今回の連携協定は、いわば「人」と「ゴルフ」を結びつけるための連携といえる。「(保険加入者)1000万人のうち大半がゴルフをやっていないと思う。その人たちには家族もいる。0.1%でもやってもらえたらすごい数字になる」と倉本会長はみる。

昨年、PGAはゴルフデビュープログラムを関東、関西の練習場1カ所ずつで始動し、新規ゴルファー創出の足場をつくったものの、肝心の生徒が集まらない状態。14回のレッスンでコースデビューまで指導して6万9000円(税別)という料金設定は相場的には高くはないのだが、数字だけ見ると高額という印象を与えた。

「今後は5回で2万9000円という料金設定をしていく」といい、ゴルフをやらない人の受け皿としてデビュープログラムと連動させていくチャンスも得た。

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