日本上陸20年、フォーシーズンズの野望 椿山荘東京と別れた後の、新たな戦略
――東京オリンピックの2020年開催が決定しました。
東京は世界的なデスティネーション(旅行先)で、私は個人的に東京が大好きです。日本語は話せませんが、すばらしい文化、人々、食事、建築、きれいさ、タクシーや電車などの効率性が際立っています。また、「おもてなし」がすばらしいところなど、すべてをひっくるめて、日本を尊敬しています。
東京が選ばれたことで、非常にポジティブな影響があると思います。ロンドンや北京を振り返ればわかりますが、それぞれすばらしいオリンピックを開催していました。オリンピックがあると、やはり人々はとてもいい気持ちになります。開催都市が最もすばらしいベストな状態を、世界に見せることができる。観光ビジネスもどんどん増えていくでしょう。単にオリンピックの限られた期間に集中するだけではなく、ほかの期間にもいい影響が波及していくと思います。
――フォーシーズンズはビジネスを拡大していますね。
当社は1960年の創業以来、成長を続けています。私が入社した1984年当時は3カ国で18ホテルしかなかった。現在は38カ国で91ホテルを営業しており、また60のプロジェクト(計画)を開発中です。
創業者のイザドア・シャープは、モーテルからスタートしました。本社はカナダのトロントですが、目標はシンプルで、営業している各都市で1番のホテルになろう、というものでした。1970年ごろにスモールホテルに事業を集中し、世界レベルの最高のサービスを提供しようと決めたのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら