カプコン社長「モンハンの出足は100点以上」

発売3日で500万本出荷、シリーズ最多本数に

カプコンの辻本春弘社長は「モンハンをグローバルタイトルにしたかった」と述べ、今回の新作では「最先端の技術でユーザーの声に応えた」と話す(撮影:田所千代美)

それに対して、モンハンワールドはグローバル展開を狙ったタイトルだ。据え置き機やPC向けでの開発に挑戦したのも、海外のゲーム市場動向を考慮して決めた。

同時に、携帯機でのゲーム表現には限界があり、従来路線では既存ユーザーからの要望に応えきれていない面があった。モンハンワールドの開発では、最先端の技術で「モンスターハンター」というゲームを1から作り直し、ユーザーの声に応えるという思いもあった。

今作ではゲーム内世界の表現力が大きく改善した。広大なフィールドを自由に動き回れるようになり、地形を生かした攻略の幅も広がった。フィールドに生息するモンスターについても、捕食行動を行ったり縄張り争いを行ったりと、よりリアルな生態を表現できるようになった。この点はユーザーからも非常に好意的に受け入れられている。

ニンテンドースイッチへの展開は?

――モンハンは昨年任天堂が発売した据え置き機「ニンテンドースイッチ」への展開も期待されています。

モンハンはニンテンドースイッチにどう対応するのか(撮影:梅谷秀司)

そうした需要があるというのは認識している。われわれもすでに携帯機「ニンテンドー3DS」に出した『モンスターハンターダブルクロス』のスイッチ版をすでに発売している。ただ、さまざまな条件を考えると、今モンハンワールドをスイッチ向けに出すことは難しい。スイッチは他の据え置き機とは機能もユーザー層も違うからだ。

ゲーム機にはそれぞれ特色があり、われわれソフトメーカーはそれに適応したソフトを作る必要がある。「モンスターハンター」も含めて、自社の保有するゲームタイトルをどのようにスイッチへ対応させるかが今後の検討課題だ。

――据え置き機向けソフト開発では、海外の大手メーカーが技術力や予算規模などの面で優位にある。これからカプコンはどのように戦っていくのでしょうか。

確かにグラフィック技術の面では海外の大手と比べたらまだまだ。今後も最先端技術に追いつけるよう努力しなくてはならない。ただ、重要なのは技術そのものではなく、それを生かして面白いゲームを作ること。モンハンワールドや昨年発売した『バイオハザード7』では、ユニークな世界観がユーザーの支持に繋がった。他社にないゲームを作る企画力で戦っていきたい。

それに加えて、現在力を入れているのがデータをゲームの開発・販売に生かす取り組みだ。店頭でのパッケージ販売が中心だった時代はユーザーの声を聞く手段が限られていたが、今はインターネットを通して数多くのデータを拾うことができる。

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