デンソー社長「変なEVを乱立させたくない」 トヨタ、マツダとEV合弁を設立した狙いとは

外の力も借りていく
――電動化や自動運転の波に、どう対応していきますか。
これまでは完成車メーカーとすり合わせをして作り込むことで成長してきた歴史がある。そうした中から生まれた製品は多く、自信を持っている。半導体やモーター、センサーなどハード系がその一例だ。
一方、最近はソフトウエア系が注目され、人工知能や自動運転などでほかに強いプレーヤーが出ている。ソフトでできないものがあれば、自前だけでなく外の力も借りていく。
その結果、いいハードができるかもしれない。振り子はハードとソフトの間で振れており、ソフトに行けば、ハードにもまた多少戻る。100年に1度の変革では、リスクと思われることがチャンスに変わることもある。
──具体的な戦略はありますか。
電動化や自動運転の時代は車全体をどう電子制御するかが重要だ。当社はその技術やノウハウを持っており、リードしている自負がある。完成車メーカーと一緒にやれるプレーヤーはそう多くない。そこで電子プラットフォームをきちっと作り上げていく。
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