「くまのパディントン」英高速列車の愛称に

車両に名前を付けるのが英国流だった

『くまのパディントン』の著者である故マイケル・ボンド氏は昨年6月、91歳で亡くなっている。

ボンド氏の実娘であるカレン・ジャンケル女史は、命名式の席で「父はすでに私たちと一緒にはおりませんが、こういった形で父とパディントンの名前が刻まれるのは家族にとって大変うれしいこと」と喜びを示した。

命名式では、ボンド氏の名が刻まれた車両先頭部のお披露目に引き続き、「パディントン」の好物である、オレンジマーマレードがたっぷりつけられたサンドウィッチが参列者に振る舞われた。ちなみにボンド氏死去の際は、ファンらがパディントン駅1番線にある「くまの銅像」を訪れ、献花とともに多数のオレンジマーマレードの瓶が供えられたほどだ。

ドアにもパディントンの絵が

ドアに描かれたパディントンのイラスト、ドアによって絵柄が異なる(Photo by Patricia Brown)

全世界的にファンがいる「くまのパディントン」の名を冠した列車を走らせるに当たり、GWRは先頭・最後尾の車両に名前を入れただけでなく、各ドアに「くまのパディントン」のイラストを施した。広く知られた「青いコートを羽織って、帽子をかぶるパディントン」が描かれているかと思えば、黒のコンテで描かれた原画を貼り付けたドアもあり、バラエティのあるイラストはファンならずとも存分に興味をそそるだろう。

せっかくこれほどまでに「パディントンづくし」の車両なら、車内にも一工夫してほしいものだ。たとえば、車内限定でGWR制服を着たパディントンのぬいぐるみでもあったら、ファンの間でコレクターアイテムとなることは必至だろう。ただし、何でもビジネスに結び付ける日本とは違い、今回のイラストを見てもわかるようにパディントンで一儲けしようというムードは感じられない。気づいた人だけがニヤリと笑う。これが英国人気質かもしれない。

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