モバイルも、動画も。高まるグーグル・ジャパンへの期待

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「検索トップ」を目指しマーケティングを強化

開発面で、世界のグーグルに大きな貢献を始めた日本法人。だが、こと肝心のパソコン上のサービスを見た場合、ほとんどのサービスでヤフーが圧倒。ヤフーを凌駕しているのは買収した動画投稿サイトくらいのものだ(73ページ表参照)。

村上社長は「検索という最も基本的なところで、ヤフーの背中がようやく見えてきた。なんとか頭一つでも上に行きたい。検索品質を高めるだけでなく、とにかく使ってもらうように訴求しなければ」と話す。

検索機能を起点に新たなサービスを次々と展開するグーグルには、「ユーザーにとって使い勝手のいいサービスならば、放っておいても広がる」という信念がある。これまでも使い勝手のよさやコンセプトの面白さは、ユーザーの口コミで広がり、急成長を遂げる原動力となってきた。

が、このままでは万年2位から抜け出せない。「日本では検索品質の優劣がユーザーにあまり意識されていない。強力なコンペティターがいるがゆえに、サービス品質のよさを伝えていくマーケティング活動が重要になる」(辻野晃一郎・執行役員)。

実際にそうしたマーケティング活動が始まっている。自分仕様にグーグルのホームページをカスタマイズできる「アイグーグル」では、08年3月に世界に先駆けて有名人アーティストがデザインしたコンポーネントを取りそろえ、登録IDを増やすキャンペーンを行った。

「日本ではもう少しマーケティングをやったほうがいい、というのは米国本社も理解している。そこで日本が先陣を切った」(村上社長)。このイベントは奏功し、登録ID数が急増したという。そこで、日本を参考にして、ニューヨークでも同様のイベントが行われたという。

さらに9月1日からは20の具体例で「グーグルで、できること」をわかりやすく説明する特設サイトを開設。ウェブ内に大量のバナー広告を出し、特設サイトへの誘導を進めている。宣伝はネットだけではない。池袋駅構内では「グーグルで、できること」を示したポスターを大量に張り、携帯電話からのアクセスを促すキャンペーンを行っている。グーグルとしては、異例の広告宣伝だ。こうしたマーケティングにより、どこまでヤフーの牙城を切り崩すことができるだろうか。

(週刊東洋経済)

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