変貌する中国、「ペットに浪費をする社会」へ 単に「ペット社会」というだけではない
「中国市場には非常に大きな成長の余地がある」と、中国企業の新希望集団の劉永好会長は、北京で最近行われたイベントでこのように述べ、特に若い人ほどペットとの絆が深いと指摘。
「家族の一員のようになっているため、ペットに多くのカネを使うことを惜しまない」と劉氏は語った。
新希望集団は、シンガポール政府の投資機関テマセクとプライベートエクイティー(PE)企業の厚生投資を含むコンソーシアムに参加し、オーストラリアのペットフード・メーカー、リアル・ペット・フードを10億ドルで買収することに合意。同社が販売するブランド製品の中国販売を目指している。
ペットの人気上昇により、中国は地元企業のみならずグローバル企業も引き寄せている。
香港に拠点を置くファンドマネジャー、ハーベスト・グローバルのトーマス・クワン最高投資責任者(CIO)は、消費者の関心が高価なプレミアム製品にシフトしているため、中国のペット市場は同氏が2018年に選定する投資先の1つだと話す。
ペットオーナーが重視しているのは「ペットに健康に良いフードが買えるか。質の高いライフスタイルを与えられるか」ということだと、クワン氏は述べた。
「ペットタウン」を目指す平陽
Liさんがプードルと暮らす平陽は、中国のペット市場において大きな野望を抱いている。
裕福な港湾都市である温州に近く、100万人近くの人口を抱える平陽は、クラウドコンピューティングからチョコレート製造に至る産業を手掛ける「特区」を2020年までに1000カ所設立するという中央政府の呼びかけに応じている都市の1つだ。
平陽の場合、そのテーマはペットだ。
平陽には犬の骨型をしたビジターセンターやペット製品の工場があり、ペット向けホテルや小売り店が集まるモールも建設される予定だと地元の人たちは語る。
しかし最近、平陽を訪れたところ、そのようなコンセプトの実現は、まだまだ先の話だということが判明した。ビジターセンターは閉鎖されており、「ペットタウン」はまだ完全に完成していないことを地元の人たちは認めた。