変貌する中国、「ペットに浪費をする社会」へ

単に「ペット社会」というだけではない

 12月24日、最近の中国は単に「ペット社会」というだけでなく、「ペットに浪費する社会」に移行しつつある。写真は22日、北京にあるペット向けリゾート施設の屋上(2018年 ロイター/Jason Lee)

[平陽(中国)/上海 ロイター] - Li Mingjieさんは、ペット業界に投資する投資家にとっては夢のような存在である。電子商取引産業で働く23歳のLiさんは、飼い犬を幸せにするためにはカネに糸目を付けない。

写真は12月22日、北京にあるペット向けリゾート施設のレストランにて(写真:ロイター/Jason Lee)

「喜んで犬に大金を使う」と、中国東部の浙江省温州市平陽で、茶色のプードル「ココ」を散歩させながら、Liさんはロイターに語った。「彼女は私にとって子どもみたいなものだ」

最近の中国では、Liさんのようにペットの犬に大金を使う人が急増している。

中間層や都市部への移住者の増加、そして高年齢化や晩婚化といった他の人口動態の変化により、単に「ペット社会」というだけでなく、「ペットに浪費する社会」に移行しつつあることを示している。

中国のペット市場が年間約20%拡大するなか、調査会社ユーロモニターの試算によると、同国のペットオーナーは2022年までに年間463億元(約8000億円)を消費する見通しだ。2017年の消費額175億元から2.5倍以上増える。米国市場での年間売り上げは推定444億ドル(約5兆円)とはるかに大きいかもしれないが、年間成長率で見れば約2%にすぎない。

ペット飼育は毛沢東主席時代には禁止されていた

中国での需要急増は、米マースやスイスのネスレ<NESN.S>といった世界的なペットフード大手ばかりか、急成長している中国のペットフードやペット製品を扱う企業、さらにはお手入れを手掛けるドッグサロンから豪華なペットホテルに至るあらゆるサービスの起業家にとって、これは素晴らしいニュースだろう。

ペットを飼うことは、かつてはあまりにブルジョア的すぎるとして、革命指導者だった故・毛沢東主席の下で禁止されていた。また、南部玉林市では、抗議の声が上がっているにもかかわらず、犬肉を食べる祭りがいまだに毎年行われている。このような国において、これは驚くべき変化と言える。

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