立憲民主への入党者は、まだまだ増えていく 1月16日までは移動ラッシュが続く可能性

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立憲民主党は「希望の党が参加する限り応じられない」としており、民進党に対して再考を求めていた。ところが民進党は12月27日、再度、大塚耕平代表名で立憲民主党に統一会派結成を申し込んだ。「さらなるご検討のお願い」と題された枝野幸男代表宛の文書とは以下のようなものだ。

過日お示し頂いた貴党の綱領について、民進党として共鳴できるものと考えます。
また、国民生活を置き去りにする安倍政権の傲慢な政治に終止符を打つべきとの国民・有権者の皆様の願いを受けて、3党が統一会派を結成し、安倍政権に結束して対決していくことは、国民の大きな期待に応えるものであると考えます。
民進党は、3党が国会で力合わせをしていくために必要な道筋を見いだすために努力を今後も重ねてまいります。国民・有権者の皆様のために誠心・誠意、力を尽くす所存でありますので、貴党におかれましても、野党第一党として、より大きな力を結束・結集していくための歩みについて、引き続きご検討、ご尽力いただきますようにお願い申し上げます。

検討することもないと言明

「希望の党とは政策や理念が違うため、統一会派を組むことはないと再三言ってきた。しかし今回の回答には『3党が統一会派を結成』という文言がまだ残り、確認事項についての答えになっていない。大変残念だ」

28日午後に開かれたブリーフィングで、立憲民主党の福山哲郎幹事長はきっぱりと民進党の申し出を拒否した。これまでと同様に3党による統一会派結成を否定し、今後は検討することもないと言明している。

もとはひとつの政党の仲間だったのに、いまでは3つに分かれてもっとも遠い存在に成り果てている。しかし個々の議員となると、話は別だ。個別の議員から立憲民主党への入党の打診があるのかという質問に対し、福山氏は「いろんな形での話が来ている」と具体的な名前を出さなかったものの、入党希望者がいることを否定はしなかった。

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