ベンツ「Gクラス」に見た“別世界” 「1000万円を切る」クリーンディーゼル仕様を追加

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1000万円オーバーのクルマを2台目、3台目で持つ人がそもそも対象だということだ。そういう顧客層に対して、価格帯やエンジンバリエーションを広げたモデルを用意しておくことで、選択肢を広げ、販売活性化を狙っていくという戦略である。

6000ccモデルは数カ月待ち

ちなみに、Gクラスの中でもベンツのスポーツブランドである「AMG」を冠し、最高出力600馬力、排気量6000ccのエンジンを搭載する「G65AMG」は、車両本体価格が3250万円もするのに、現在数カ月待ちの人気という。おカネのあるところにはあるものだ。

内装も豪華だ

最近のベンツといえば、300万円前後の車両本体価格である「Aクラス」「CLAクラス」などの一般のサラリーマンでも頑張れば手の届くモデルも出てきている(関連記事「新型『ベンツAクラス』に乗ってみた」「ベンツ新型『CLAクラス』の役割」)。ただ、最上級モデルの「Sクラス」と双璧を成すレベルの「Gクラス」を取材してみると、ベンツとは、超富裕層向けのビジネスを展開している企業なのだということをあらためて感じ入った。トヨタ自動車は「レクサス」で追随しているが、なかなか牙城は堅そうだ。

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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