ベンツ「Gクラス」に見た“別世界” 「1000万円を切る」クリーンディーゼル仕様を追加

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やっぱり世界が違う――。メルセデス・ベンツとはそういうブランドなのだと、改めて感じた。

メルセデス・ベンツ日本は9月25日、真四角で重厚なデザインの車体で、悪路走破性の高い4輪駆動(4WD)車の最高級モデル「Gクラス」に、新しい仕様「G350BlueTEC(ブルーテック)」を追加すると発表した。車両本体価格は989万円。全国の正規販売店ネットワークを通じて販売を開始、最初の納車は11月下旬を予定している。

5000ccガソリンエンジン並みのパワー

G350BlueTECは、燃料に軽油を使う排気量3000ccのクリーンディーゼルエンジンを搭載。最高出力211馬力、最大トルク55.1kg・mと「同5000ccのガソリンエンジンに相当するパワーを持ち、2.5トンの重量があるボディを力強く走らせる」(メルセデス・ベンツ日本 商品企画・マーケティング部の伊藤節弥マネージャー)。7速AT(オートマチックトランスミッション)との組み合わせにより、カタログ燃費は軽油1リットル当たり8.9キロメートル(欧州参考値)となる。

クリーンディーゼルエンジンは、各種最新技術の採用によって、排ガス規制の厳しい日本にも対応している。ディーゼルエンジンは、出足や加速に重要な役割を果たすトルクが大きく、重たい車体に対応できるだけでなく、高速走行での燃費も高いことが特徴だ。日本ではネガティブなイメージもあるが、欧州ではガソリン車と遜色のない普及率で、日本でも2012年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したマツダ「CX-5」などがクリーンディーゼルエンジンを搭載しており、一部で広がっている。

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