太陽光のゴウダに大型書店がある深い理由 400坪の広さに蔵書数20万冊!

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社名からは、関西発の大企業である松下にあやかりたい、という合田社長の素直な思いが伝わります。当時は、夜はモノづくり、昼は配送に走り回りました。労働時間はなんと1日20時間だったといいます。

「滋賀の栗東町に工場用地を取得。そこから全国へ配送しましたが、渋滞で大変でした。若かったから乗り切れたんでしょうね」と合田社長。この創業時の思いをそのままに「パッケージ部門」は現在、大阪、滋賀、静岡、関東で稼働しています。

網戸の組み立てから全国27の工場へ

ゴウダの合田順一社長(写真:ゴウダ)

1986年、ゴウダのもう1つの柱、「建材加工部門」が誕生します。大手ハウスメーカーの積水ハウスから、やったこともない網戸の組み立て加工の依頼を受けたのです。経験はない、ノウハウもない。でもそこにニーズがあるかぎり、挑戦する。そして取り組んだらあきらめない。創業以来のゴウダ精神で何とか乗り切りました。

この延長線上で建材加工部門が誕生。社名も「ゴウダ」に変え、関東、静岡、東北に次々と工場を建設して、2000年を迎えます。

そして大手ハウスメーカーの建築部材を取り扱う中で、建材切断のロスや粉塵、騒音解決のため、「プレカット工法」が開発されます。建築現場での作業を工場に吸収しようとする試みです。ここで培ったノウハウを生かして、第3の柱、「建材施工部門」が誕生します。そしてこの部門確立のため、東北から九州まで、全国に27の工場拠点を設けました。

「消費地の近くに工場を建てるのは大変です。でも、壁材や屋根など、かさ高い部材の物流を考えると、消費地に近いのは短時間、タイムリーで、圧倒的な強みになります」と合田社長。確かに初期の設備投資は負担でしょうが、取引先、消費者の信頼を得て継続的な受注につながれば、結果として初期投資も回収でき、さらに成長が期待できます。もちろん、当初の負担増を耐えうるだけの会社の体力、そして無理のない投資計画が前提ですが、将来を見据えた戦略が何より重要ということです。

しかし売り上げはともかく、全国に27もの工場を擁することは、組織管理上はそう簡単なことではありません。

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