東京エレ+アプライド、時価総額は2.8兆円 シェア25%を握る巨大企業が誕生

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[東京 24日 ロイター] - 東京エレクトロン<8035.T>と米アプライドマテリアルズは24日、経営統合すると発表した。統合新会社の時価総額は290億ドル(2.8兆円)。半導体製造装置の世界3位と首位が統合することで、業界内で圧倒的な規模を確保し、コスト削減などで相乗効果を狙う。

経営統合は、両社の株主総会での承認や各国の競争法の認可を経て2014年後半に完了する見込み。両社合算の年間売上高は126億ドル(1兆2300億円)、従業員は2万7000人に拡大する。

半導体製造装置は種類が多く、手掛ける製品が異なるために単純比較はできないが、統合により両社の売上高シェアは約25%となり、現在2位の蘭ASMLの2倍に増える。

米調査会社IHSグローバルの主席アナリスト、南川明氏は「半導体製造装置の成長は頭打ちでシェアの食い合いになっている」と指摘。「2社が一緒になれば圧倒的に強くなる。業界再編のきっかけになるかもしれない」と話す。

また、大手2社が統合することで、顧客である米インテル、韓国サムスン電子<005930.KS>、台湾TSMC<2330.TW>、東芝<6502.T>など半導体メーカーに対する交渉力が増す可能性もある。

アドバンストリサーチジャパンのシニアアナリスト、デビド ・ルーベンスティン氏は「2社が一緒になれば(半導体導体ウエハーに回路を形成する)エッチング市場でシェアが6─7割になる」と話す。

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