マックが早朝から「濃厚グラコロ」を売るワケ 既存店売上高は11月まで24カ月連続でプラス

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9月に東洋経済の取材に応じた足立本部長は、「古くは(『巨人の星』の)星飛雄馬と花形満のように、ライバル関係は話題性を作る要素の1つ」と述べるなど、シンプルなネーミングと対立の構図を作ることが大事だと指摘する。

また、商品名を長くしないことも心掛けている。今年2月の期間限定商品も名作の「チキンタツタ」に、タルタルソースを使った新作商品「チキンタルタ」をぶつけるという構図だった。

11月は2ケタの伸びを記録

マクドナルドの既存店売上高は2017年11月まで24カ月連続でプラスが続く(撮影:今井康一)

「以前であれば『チキンタツタ』と『チキンタツタの和風おろし』としていたようなものを、タツタにライバル登場という意味合いでタツタとタルタとした」(足立本部長)。超グラコロも名前のわかりやすさにこだわった。漢字を用いたのは、ひらがなやカタカナより、ぱっと見て意味が伝わりやすいからだという。

マクドナルドの既存店売上高は2017年11月まで24カ月連続でプラス。9月、10月は7~8%台の伸びだったが、11月は13.1%増と2ケタの伸びとなった。牽引役は高単価の期間限定商品「アメリカンデラックス」シリーズ。そのほか、「人生ゲーム」「黒ひげ危機一発」など家族で楽しめるおもちゃをつけたハッピーセットが売り上げを押し上げた。

朝食需要の取り込みなどに加え、ネーミングの工夫は売り上げに寄与するか。来年早々に発表されるであろう2017年12月の月次動向が、今回の取り組みの成果を見極める1つのポイントになりそうだ。

常盤 有未 東洋経済 記者

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ときわ ゆうみ / Yuumi Tokiwa

これまでに自動車タイヤ・部品、トラック、輸入車、楽器、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食、通販、美容家電業界を担当。

現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。週刊東洋経済臨時増刊『本当に強い大学』編集長。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はダンスフィットネス、フットサルにいそしむ。

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