公務員就職が多い大学トップ200ランキング 1位日本大、2位早稲田大、3位は北海道教育大

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4位は金沢大学の630人だ。国家公務員就職者が193人で、地方公務員が437人。伝統的に公務員に強い。

国家公務員というと、東京大学が頭に浮かぶ。その東京大は公務員就職者数363人で28位。国家公務員と地方公務員の内訳については判明しなかったが、今年の省庁への就職者数を見ると215人で、金沢大の国家公務員就職者数を上回る。就職先を見ると、国土交通省29人、総務省22人、経済産業省21人、農林水産省20人、厚生労働省19人、財務省18人などとなっている。

5位は新潟大学広島大学の612人。地方の国立大学は、もともと地方公務員の就職に強いが、教員養成系の学部があることも大きい。7位は立命館大学、8位は愛知教育大学と続く。

10位に文教大学が入っているが、教員養成に定評がある私立大学だ。教員就職者数が全国4位と高く、私立大ではトップの実績。教員養成に強いことが結果として公務員就職者が多いことにつながっている。13位の国士舘大学は473人だが、警察官が150人、消防官はトップの100人で、この2つで公務員就職者の半数以上を占めている。ちなみに警察官トップは日本大の158人である。

教員や保育士、警察官に強い大学は

女子大学では30位の武庫川女子大学が326人でトップ、次いで52位の京都女子大学、54位の聖徳大学と続く。いずれも教員に強く、なかでも聖徳大は幼稚園教諭、保育士に強い。

次に公務員実就職率を見てみよう。200位以内に入っている大学のトップは、114位の上越教育大学の85%、次いで105位の兵庫教育大学の82.6%となった。この2校は、国家公務員就職者数がゼロだった一方、卒業生の5人に4人以上が地方公務員になっている。次いで8位の愛知教育大学の70.6%、23位の福岡教育大学の65.1%の順。いずれも国立の教育大で単科大である。教員は形を変えた地方公務員人気の表れともいえよう。

私立大トップは131位の日本文化大学で53.8%だった。法学部の単科大で警察官に強いことで知られる。今年も81人が就職しており、卒業生の4割以上が警察官になっている。近年、警察官は都道府県内での勤務になるため人気が高く、国立大をはじめ多くの大学から就職している。

地元就職を望む今の学生にとって、公務員とりわけ地方公務員は人気だ。大都市と地方との経済格差が広がる中、この傾向は変わらないと見られる。大学も公務員希望者のため、さまざまな試験対策講座を設けており、今後もサポートを求められそうだ。

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