中国の暗部、幼稚園で児童への性的虐待発覚 成人の男が裸で「健康診断」を行う問題行動も
24日の急落前には、RYBエデュケーション株はニューヨーク市場に9月上場して以来44%上昇しており、時価総額は一時約7億6600万ドル(約854億円)に達していた。
RYBエデュケーションが手掛ける教育施設で児童虐待疑惑が表面化したのは今回が初めてではない。
教師2人に有罪判決
吉林省の裁判所は2015年、四平市にあるRYBエデュケーションが運営する幼稚園の1つで児童を身体的に虐待したとして教師2人に有罪判決を言い渡した。判決によると、この幼稚園では、スタッフが「複数回にわたり、針や脅しの手法を使い、担当する子どもたちの多くを虐待」していたという。
RYBエデュケーションは今年初めも、教師が子どもたちを叩いたり押したりしている映像が表面化。北京で同社が運営する別の幼稚園で「深刻な過ち」が発覚したとして、園長に辞任を求めていた。
国営テレビは23日、北京の幼稚園の周りに集まり、説明を求める親たちや警察官の映像を放送した。
24日に幼稚園を訪れた父親は、子どもの入園を取り消し、返金を求めに来たと話した。
Wang Siqiさん(36)は、6歳になる息子はこの幼稚園に通っていないにもかかわらず、会社を休んで説明を求めにきたという。
「母親として、こんなニュースは我慢できなかった。許されないことだ」
RYBエデュケーションのサイトによると、同社は中国の300に上る都市で、6歳までの子ども向けの幼稚園約500園を運営し、子どものための学習教室1300カ所以上を直接所有、またはフランチャイズ経営している。
(Philip Wen Adam Jourdan翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら