株価暴落「危険なシグナル」の簡単な見つけ方 一般週刊誌の特集を見ていれば分かる!

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そのサインとは何か? 「一般誌の株式特集」です。

マネー誌や経済誌が特集を組んできたときではありません。一般週刊誌や女性誌などが積極的に株の特集をやってきたとき、さらに言えば、「今から買える銘柄100選」とか「初心者でも儲かる50銘柄」のような、具体的な特集を組んできたときは要注意です。

「雑誌というのは売れてナンボ」のものですから、そのときに多くの人が関心を持って読んでくれるものでないと記事にはできません。逆に言えば株式が記事になるということは、世の中のかなりの人が株式に関心を持ち始めているということで、そういうときは得てして高値圏であることが多いのです。

ケネディ大統領の父も「一般人の話」から異常を察知

1929年のアメリカの株式市場の大暴落はよく知られていますが、その中にこんな有名なエピソードがあります。

アメリカの第35代大統領のJ・F・ケネディの父親のジョセフ・ケネディは、ウォール街で巨万の富を築き、政治家になったことでも知られていますね。その彼が当時ウォール街で靴磨きをしている少年が株の話をしているのを聞いて、自分の持ち株を全部売って、その後の暴落を免れたというお話はとても有名です。一般大衆の隅々にまで株式の関心が高まっているということは高値に違いないと判断したわけです。

おそらく時代が変わっても人間の心理や行動は同じですから、もともと株式投資をやっていた人に加えて、それまでまったく縁のなかった人が株式投資に興味を持ち始めるというのは間違いなく高値の注意信号といえるでしょう。

実際に日本でも史上最高値をつけた1989年の前年に、私が高校の同窓会に行ったとき、証券会社に勤めていた私に対して多くの友人から「株を教えてくれ」と言って取り囲まれ、苦笑した記憶があります。

今の状況は、「もうバブルじゃないか?」「そろそろ暴落を警戒したほうがいい」という声がちらほら聞こえてきます。しかしながら、そんな警戒の声が割と頻繁に出てくるときはむしろまだ上がる可能性が高いのです。

次ページでは本当に高値圏にあるときの「危ない言葉」とは?
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