NYダウ、史上最高値1万5676ドルで終了 FRBの緩和縮小見送りで、ダウ・S&P500が最高値

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9月18日、米国株式市場は大幅続伸し、ダウとS&P総合500種が過去最高値で引けた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 18日の米国株式市場は大幅続伸し、ダウとS&P総合500種が過去最高値で引けた。米連邦準備理事会(FRB)が市場予想に反して債券買い入れ規模の縮小を見送った。

ダウ工業株30種<.DJI>は147.21ドル(0.95%)高の1万5676.94ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は37.94ポイント(1.01%)高の3783.64。

S&P総合500種<.SPX>は20.76ポイント(1.22%)高の1725.52。

株価は連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表前は軟調に推移していたが、月間850億ドルの債券買い入れ据え置きが明らかになったことを受けて上昇し、ダウとS&P総合500種が過去最高値を更新した。

市場関係者の間では、債券買い入れ額は月間100億ドル程度縮小されると予想されていた。

バーナンキFRB議長は会見で、非常に緩和的な政策を維持するとし、FRBが緩和縮小に踏み出すのは、基本的な経済見通しを確認してからになると説明した。

FRBはこの日発表した経済見通しで、2013年と14年の国内総生産(GDP)伸び率予想をともに前回予想から下方修正した。

コモンウェルス・フィナンシャルのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「株式市場の短期的な観点からは、縮小見送りは好材料と受けとめられているだろう。市場は緩和継続を望んでいるからだ。実体経済の観点からみると、FRBは一般に考えられている以上に経済情勢に神経を尖らせていると言える」と語った。

ニューヨーク証券取引所とナスダックでは約580銘柄が1年ぶり高値を更新した。

素材株に買いが入った。声明を受けてドルが下落する一方、金が上昇した。ニューモント・マイニングは8.2%高。S&P素材株指数<.SPLRCM>は2.3%上昇した。

住宅建設株が急伸した。FRBの緩和策継続で住宅ローン金利の上昇が抑えられ、住宅市場の回復を後押しするとみられている。レナーは6.5%上昇。DRホートンも6.9%高となった。

プライスライン・ドットコム は2.6%高。一時1001ドルまで上昇し、S&P総合500種の構成銘柄で1000ドル台に乗せた最初の銘柄となった。

市場参加者は、米議会での債務上限引き上げと予算法案をめぐる協議の行方に注目している。ホワイトハウス報道官は18日、債務上限引き上げをめぐる協議で共和党は歩み寄りとは逆の姿勢だと述べた。

ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約73億9000万株と、年初来の1日平均の約62億4000万株を大きく上回った。

ニューヨーク証券取引所では上昇銘柄数が2620、下落銘柄数が428、ナスダックでは上昇銘柄数1620に対し、下落銘柄数が903だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         15676.94(+147.21)

前営業日終値    15529.73(+ 34.95)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         3783.64(+37.94)

前営業日終値    3745.70(+27.85)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1725.52(+20.76)

前営業日終値    1704.76(+ 7.16)

*内容を追加して再送します。

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