乗らずに語るな!注目の「新型通勤電車」10選 コンセント付きや低騒音、凝ったデザイン…

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8)JR東日本E235系量産車

山手線の新型車両E235系。写真は2015年11月に登場した量産先行車(撮影:風間仁一郎)

JR山手線用の新型車両で、2015年11月に1編成がデビューしたものの、その日のうちにアクシデントのため運行を取りやめるという不運に見舞われた。不具合の改修を行い、2016年春に営業運転を再開。その後、2017年5月より量産車の投入を開始し、見掛ける回数が増えてきた。首都圏の顔となる車両だけに安定走行してほしいものだ。3画面並んだデジタルサイネージに代表される近未来的な車内がウリでフリースペースも増え、注目の車両である。

9)横浜市交通局3000V形

横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両、3000V形(提供:横浜市交通局)

横浜市営地下鉄ブルーラインに新たに登場した車両。正確には現行の3000形増備車両で5次車。Vはローマ数字の5を表す。iPhoneXのテン(10)と同様だ。2017年4月に運転を開始した。増備車とはいえ、外観および車内のデザインを一新しており、新型車両といっていいだろう。

外観はブルーラインのブルーと港ヨコハマの青をイメージし、ドアの両サイドには、ヨットの帆をモチーフとした青のグラデーション、その上方にはカモメのようなイラストを配した。車内もブルーを基調とし、特に床の青が目立つ。貫通扉のガラス戸に沿線の名所のイラストが入るのは東武70000系同様で、最近のはやりのようである。今のところ数が少なく、路線延長が長いゆえに遭遇するチャンスが少ないのが残念だ。

こちらはまだ乗れませんが…

10)相模鉄道20000系

相模鉄道の新型車両20000系。車両メーカーから輸送されてきたばかりの姿だ(提供:相模鉄道)

2017年12月にデビュー予定の新型車両で、将来予定されている東急線直通など、東京都心への乗り入れ対応車。相鉄の新たなイメージカラーであるYOKOHAMA NAVY BLUE(ヨコハマネイビーブルー)の塗装を採用し、車内の随所に新たな工夫が凝らされているとのことだが、まだデビュー前なので何とも言えず10位とした。実際に乗ってみれば評価が定まり、順位がかなり上がる予感がする。

このほか、都営浅草線には新型車両5500系が、東急田園都市線にも新型車両2020系がそれぞれ2018年に登場するとのこと。通勤電車は世代交代たけなわであり、どんな車両となるのか興味津々である。

野田 隆 日本旅行作家協会理事

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のだ たかし / Takashi Noda

1952年名古屋市生まれ。早稲田大学大学院修了(国際法)。都立高校に勤務のかたわら、ヨーロッパや日本の鉄道旅行を中心とした著作を発表、2010年に退職後は、フリーとして活動。日本旅行作家協会理事。おもな著書に『にっぽん鉄道100景』『テツはこんな旅をしている』『シニア鉄道旅のすすめ』(以上、平凡社新書)、『テツ道のすゝめ』(中日新聞社)、『ニッポンの「ざんねん」な鉄道』(光文社知恵の森文庫)、『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)などがある。

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