不安に強い人は「諦める」を習慣にしている 人生の苦しみをぐっと減らすコツがある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

みなさんの心のなかに“針”があると思ってください。針は、あなたの心の動きにしたがって右へ左へと行ったり来たりしています。何かいいことがあったり、気持ちが満たされたりすると、心の針はプラスのほうに振れます。

かたや、怒りや不満でイラッとしたり、ムッとしたりすると、その瞬間、心の針はマイナスのほうに振れます。イライラする時間が長く続いたり、その頻度が多かったりすると、針はマイナスが定位置となってしまいます。

これはストレスを抱えている状態で、常態化すれば心身の健康にもよくありません。ときに、心の針が勢いあまって振り切れてトラブルを招いたり、最悪の場合は犯罪など取り返しのつかない事態に至ることもあります。

イラッとしたり、ムッとしたりして得することは何1つありません。イライラした分だけ、人生は悪い方向へ近づいていきます。私たちは、心の針の動きに振り回されるのではなく、自らコントロールする必要があるのです。

「四苦八苦」の克服方法

イラッとしたり、ムッとしたりしたときには、「あっ、いけない」と早く気づいて、心の針をプラスの方向に引き戻す努力をしなければいけません。つねに心の針を「プラスに向けよう、プラスに向けよう」と意識し、それを実践する必要があるのです。

前述した四苦八苦の「八苦」も、心の針をコントロールすることで克服が可能です。

欲しいものが手に入らないときには、その存在を忘れてしまいましょう。「手元にないもの」や「手に入らないもの」について悶々と考えることをキッパリとやめ、かわりに「手元にあるもの」に焦点を当てて感謝しましょう。これは「知足」、つまり「足るを知る」という仏教の教えにも通じます。

愛する人との別離は、受け止めがたく苦しいものですが、この世のすべては諸行無常であり、会者定離(えしゃじょうり/この世で出会った者とは、必ず別れるときがくる運命にあること)が人の世の定めです。出会えた意味を考え、それに感謝しましょう。

次ページポジティブな発想の転換が必要
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事