トヨタ「クラウン マジェスタ」の葛藤 レクサスともせめぎ合う“最高峰”、6代目に刷新
既存客はレクサスにグレードアップかダウンサイジング
河野氏によれば、マジェスタから他車種に乗り換えるユーザーの傾向は、「レクサスの上位車種に(グレードアップ)するか、マジェスタよりも小さな車にダウンサイジングする(乗り換える)傾向がある。輸入車にはあまり行かない。高齢ユーザーが多いためかもしれない」という。
マジェスタはトヨタの“最高峰”でありながら、販売は既存客の乗り換えが中心で新規客の開拓はあまり進まず、レクサスという「内なる敵」ともせめぎ合っている。それでも車両本体価格600万円を超える高額車が、月に数百台も売れるというのはトヨタにとって貴重な収益源。車としては完成度の高いマジェスタだが、基本方針は「攻めではなく守り」。何とも悩ましい立ち位置にいる。
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