「子どもの英語教育」、よくある誤解と4大秘訣 「普通の家庭」でできる、おすすめの方法は?

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次のポイントは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などの「五感を使って覚える」ことです。

「親が楽しむ姿」は、子どもにも楽しく伝わる

【3】「五感」を使って覚える

人間の脳は「五感」を働かせて記憶するとき、より強く記憶する性質があり、使っている感覚器官が多いほど、長期間にわたって残りやすいと言われています。

小学校では音読の宿題が出ると思いますが、これは自分で「読む(視覚)」と「聞く(聴覚)」を使っているので、本の内容を定着させるためには非常に効果的なのです。そして、この方法は普段の生活の中でも応用可能です。

たとえば、冷凍しておいたものを子どもが触り「冷たい!」と言ったときに「冷たいは『cold』」と言うんだよ」と教えたり、重いものを運ぶときに子どもに持たせて「とても重いは『This is very heavy』」と教えたりします。

子どもは、「冷たい」という感覚や、「重いから持ちたくない」「重くても持てる!」「かっこいいところをママに見せたい」というような感情と言葉がセットになって覚えられるので、忘れにくくなるのです。

【4】「親が語学を楽しんでいる」姿勢を見せる

幼少期の記憶や印象は、その後の「子どもたちの成長と社会とのかかわり」に大きな影響を与えます。

そのため、「親」といういちばん身近なロールモデルが「語学を楽しく使っている」姿を見せることは、子どもにポジティブな印象を残すことができます。

「お迎えシスター」では、先生を採用するときに必ず「あなたのロールモデルは誰ですか。それはなぜですか」という質問します。

多くの方が「母」もしくは「父」と答えるのですが、その理由はとても心打たれるものがあります。

「母は損得を考えない人だから」「母は楽しく生きるということを教えてくれた」「父は、無口だけど絶対にセコいことはするな、ということを背中で教えてくれた」

子どもは親が思っている以上に親のことを見て、親を尊敬しているのです。

「語学を学ぶということは世界が広がるということ」

これは、幼少期に学んだかけがえのないことだったと思っています。

私は、子どもたちとさまざまな角度から物事を見て、子どもたちの好奇心を最大限、引き出してあげたいと思っています。 そして、誰よりも子どもたちの好奇心に寄り添える存在でいたいと考えています。

樋口 亜希 株式会社Selan代表取締役

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ひぐち あき / Aki Higuchi

北京大学国際関係学部卒業。幼少期に中国・武漢、小学校4~5年のときにアメリカ・ボストン、18歳~23歳まで5年間、中国・北京で過ごす。高校卒業後、「ニーハオ」「シェイシェイ」しか話せない中、単身で北京に渡り、9カ月間、毎日15時間の受験勉強を経て大学入学。卒業後、リクルートを経て現職。バイリンガル先生による「お迎え」×「英語教育」の「お迎えシスター」を展開。教科書に載っていない中国語講座「Akiの落書きチャイニーズ」をYouTubeで配信中。2011年中国国費奨学金留学生。2017年、世界経済フォーラムGlobal Shapersメンバーに選出。

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