「子どもの英語教育」、よくある誤解と4大秘訣 「普通の家庭」でできる、おすすめの方法は?
家の近くにあった大学の学生寮の掲示板に張ると、たくさんの外国人留学生が名乗り出てくれて、お手伝いをしてくれるようになりました。
月曜日はカナダ人、火曜日はマレーシア人、水曜日は台湾人、木曜日はトルコ人、金曜日は韓国人と、毎日いろいろな国のお姉さんに迎えに来てもらい、家では世界のいろいろなことを教えてもらうことができました。
結局、お姉さんたちは妹が小学校を卒業するまでの間、毎日家に来てくれたのですが、この経験は今の自分にとても大きな影響を与えてくれています。
私と妹は、お姉さんと過ごせる放課後の時間が大好きで、そして楽しくて仕方ありませんでした。同時に「遊びながら英語を学ぶ」ことを覚えていきました。「遊び」を通すことで、「英語が話せる子ども」は「英語を身に付けるコツ」を覚えていきます。
では、そのコツとはどんなことなのでしょうか。そのコツについて、これから紹介していきたいと思います。
まずは、よく思われがちな「英語教育に対する誤解」の主な3つを紹介します。
実は誤解だらけ!「日本の英語教育」
【誤解1】「日本生まれ、日本育ち」でバイリンガルになるのは無理
「自分は日本で生まれ育ったからバイリンガルにはなれない」と思っている人って、結構いらっしゃいますよね。
ですが、私は日本で生まれ育ち、バイリンガルになった人を数十人も知っています。もちろん彼ら彼女らは、ハーフでもインターナショナルスクールに通っていたわけでもありません。
「生まれ育ち」は関係なく、バイリンガルになる方法はあるのです。
【誤解2】「大量の教材」が必要
これは大人の英語学習者にも見られる傾向ですが、「教材を買って一度も開かなかった」なんてことありませんか?
これは、「買うことで安心してしまっている」「買うことが目的となってしまっている」からです。
もし、購入したテキストを使えていたとしても、大量のテキストが次々と待ち構えていることで、子どもは早く先に進もうとして「テキストをこなすこと」が目的になってしまいます。
学習で重要なのは、「先に進むこと」ではなく「定着させること」で、次に待ち構えているテキストのことではなく、「今」に集中することです。
テキストは大量に買う必要はないのです。大好きな2~3冊を繰り返し使うほうが、圧倒的に意味があります。
【誤解3】「早いうちに第二言語を習得する」と母国語が中途半端になる
これに関しては、いまだに多くの議論がなされていますが、言語には「臨界期」というものがあると言われています。臨界期とは、「何かを効率的に吸収し学習できる期間」のことです。
いろいろな説がありますが、「語学の臨界期は10歳まで」ということは多く言われていますし、筆者の実感としてもその説は非常に有力だと思います。
子どもの臨界期における1年の投資は、大人になってからの10年分、もしくはそれ以上の投資に匹敵するのではないかと思います。
ですので、10歳ころまでは、大人よりも効率的に言語を学習できる力は備わっているのです。
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