勝負師の小池都知事が練った「三段跳び」戦略 あおり食った民進党は「分党」「解党」へ大混乱
2020年秋以降の次回衆院選が最後のチャンス
となれば、小池氏の国政復帰は次回衆院選となる可能性が大きい。今回首相が冒頭解散に踏み切ったことで、「次回衆院選は東京五輪開催後の20年秋以降になる可能性が高い」(自民幹部)とされ、小池氏にとって「その時こそが、国政に復帰して首相を狙う最後のチャンス」(同)となるわけだ。
今回衆院選での小池新党による挑戦は、三段跳びにたとえれば首相を目指す第1歩の「ホップ」。衆院選での希望の党の大躍進が「ステップ」となり、次の衆院選での国政復帰を「ジャンプ」として一気に首相の座を狙う、というのが小池氏が描く"国盗り戦略"とみる向きが多い。
ただ、3年後の東京五輪まで都知事と党首の「二足の草鞋」を履き続けることによって、都政運営が少しでもおろそかになれば、「その時点で小池劇場には閑古鳥が鳴く」(首相経験者)ことは避けられない。今回の選挙戦で「選挙にはかかわるつもりはないが、原発ゼロは応援する」と語った小泉純一郎元首相の政局運営を真似した"トリックスター"ともいわれる小池氏だけに、政界では「選挙が終われば早晩、賞味期限切れとなり、首相に挑戦するチャンスもなくなる」(同)との見方も少なくない。
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