絶好調続く軽自動車にチラつく”増税の影”

国内市場を牽引する軽に、高まる優遇見直し圧力

軽乗用車の快走が続いている。業界団体が発表した8月の販売台数統計によると、軽乗用車は前年同月比で10%もの増加を記録。震災ショックが一段落した2011年10月以降、エコカー補助金の反動減が大きかった今年5、6月を除くとおよそ2年にわたりプラス成長が続く。普通・小型乗用車(登録車)は、補助金切れ以降はほとんどマイナス続き。乗用車新車販売に占める軽自動車の割合は上昇し、足元は40%に届こうかという水準だ。

新車相次ぎ活性化

軽自動車の人気が続いた理由は急速に進んだ商品力の向上だ。かつての軽といえば、価格や維持費は安いが、走りや中身はそれなりだった。

しかし、ダイハツ工業、スズキの2強体制の世界に、ホンダが超ハイトワゴン(車高1.7メートル超級)「N BOX」で本格再参入した11年末から様相が大きく変わってきた。N BOXは広い室内空間だけでなく「さすが登録車メーカーらしい質感」(競合社販売員)と評価も高く、今に至るまで販売上位をキープする。

ホンダに刺激される形で、ダイハツ、スズキとも主力車種のモデルチェンジを前倒しするなど対抗。スズキはブレーキの減速エネルギーを再利用して低燃費化を図るシステム、ダイハツは緊急時の自動ブレーキなど、それぞれハイテク機能を盛り込んで反撃に臨んでいる。

次ページ増税は弱い者いじめ?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 買わない生活
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT