iPhone 8、使って分かった「絶対買い」の根拠 カメラ機能が驚くほど進化していた!

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米国国立航空宇宙博物館。HDR撮影は室内と屋外の双方をくっきりと描き出している(iPhone 8 Plusにて筆者撮影)

アップルはiPhone 8シリーズとともにiOS 11をリリースする。iOS 11では、高度な3Dグラフィックス処理を実現するMetal 2、拡張現実アプリを実現するAR Kit、そして機械学習処理をアプリに取り込むことができるCore MLをサポートする。

これらは、アップルが考える、これからのスマートフォンがある生活に必須となるテクノロジーであると考えており、iPhone 8では、こうしたテクノロジーを高速かつ省電力で実現することを目指して、A11 Bionicプロセッサーを搭載している。このプロセッサーは顔面認証という新たな要素が加えられたiPhone Xにも共通して採用されているものだ。

ポートレートモードで撮影した新郎新婦の二人。かなり暗い室内だったが、ポートレートライティングのスタジオ照明で、くっきりと演出することがきた(iPhone 8 Plusにて筆者撮影)

A11 Bionicプロセッサーは、効率コア4つ、パフォーマンスコア2つの6コア構成のプロセッサーで、アップルが設計した新しい3コアのグラフィックスを搭載する。特に効率コアは先代と比べ70%高速化されており、処理性能と省電力性を両立している。

アップルが力を入れるARアプリのデモを行ってみた。AR機能にはカメラ1台を使うため、iPhone 8もiPhone Xと同じAR体験を楽しむことができる。平面の認識を素早く行い、正確な距離やサイズを維持しながら、ゲームや学習などのアプリを快適に利用することができる。

たとえば、夜空に星座を投影したり、テーブルの上に3Dグラフィックスのゲームを表示させ、近づいたり離れたりしながらプレーしたり。ARアプリはこれまでにもあったが、iPhoneのソフトウェアとCPUのパフォーマンスは、これまで以上に快適な体験を実現してくれた。

iPhone 8とiPhone X、どちらを選ぶべきか

iPhone 8とiPhone 8 Plusを検討している人は、筆者も含め、同時に発表されたiPhone Xも対象に入れているだろう。iPhone Xは5.8インチの有機ELディスプレーと顔面認証のFace IDを採用した、新世代のiPhoneと位置付けられている。おそらく将来的には、iPhone Xの構成がiPhoneの新しいスタンダードになっていくことになるだろう。

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その点で言えば、ホームボタンと液晶ディスプレーを搭載するiPhoneは、これが最後の選択肢になるかもしれない。デザインやユーザーインターフェースの洗練さ、そしてiPhone Xと同等の処理性能を備えるiPhone 8とiPhone 8 Plusは、10年間のiPhoneの歩みの集大成であり、体験面でiPhone Xに劣ることはない。

よりコンパクトなスマートフォンを求めるならiPhone 8を選べば、不満に感じることは何一つない。また驚くべきポートレートモードをいち早く体験したい人は、iPhone 8 Plusで写真を撮り始めることをお勧めする。
いずれの機種も、 秋の行楽シーズンを前に、旅を彩る最適なツールとなるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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