縮小策だけではジリ貧、ルネサスの前途多難 工場閉鎖へ地ならし

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8月9日。東京・大手町にあるルネサスエレクトロニクス本社、9階の大会議室には100人以上が集まっていた。名古屋と米国の拠点もテレビ会議でつながれ、総勢300人超がプレゼンテーションにくぎ付けとなった。

ちょうど1週間前、ルネサスは今後3年以内に2工場を含む6生産施設の閉鎖を対外発表していた。この日は、ルネサスの特約店を対象に、工場閉鎖に伴う生産終了品目の説明が行われ、各社の営業担当者が押しかけていた。

会議室には作田久男会長、鶴丸哲哉社長の姿はなかった。担当者が「10年先まで顧客が必要としている半導体について、11月末までに情報を集めて提出してほしい」と通告すると会場はたちまちヒートアップ。質疑応答では、どの半導体が何年後に生産停止となるのかといった具体的な質問が相次いだ。

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