英語は机で勉強するな!音読はこうやるべし

音声学習のススメ(下)

さて、こんなふうに、インプットとアウトプットを融合した学習をしていけば、インプットの反射神経も高まり、大学入試やTOEICの得点アップにも通じます。また、プレゼンや日常会話等で、インプットした英語を使うアウトプットの準備にもなるのです。出てきた単語や熟語もスッと覚えられますね。

受験生の皆さんの今の学習は、インプット中心かもしれませんが、入学後は英語で発表したり、論文を書いたりしなければならないわけです。受験準備期に音声学習を通じて、入学後の英語活動にも備えてくださいね。

まだまだ、日本の英語教育は、後進国が先進国から情報を吸収しようとしていた時代から、あまり変わっていないと思うんです。つまり、文献を分析して理解して「ああ、そうか」とわかったり、翻訳したりというところで終わっている。

この状況を打開するには50%以上という枠を設け、「アウトプットを意識した『音声学習』に費やすんだ」と自分でルールを作ってしまうといいのです。そうすれば机で学んだものがautomatizeされて、バランスのよい、使える英語力に変わるでしょう。

アウトプットのためには、このように、いろいろな文章を暗唱します。そして、組み合わせてパーツを変えていって、自動化されたコアの上に知識を積み重ねていけば、徐々にレベルの高い英語がしゃべれるようになっていきます。

日本人が、日本で勉強して英語をしゃべれるようになるプロセスについては、いまだに「これだ!」というものが示されていなくて、みんなどうしたらいいかはっきりわからない状況にあると思うんです。

でも私自身が、この方法でしゃべれるようになったのと、私の回りで実践した人もしゃべれるようになっているという事実を考えると、おそらくこの方法は、日本という環境の中で、日本人が英語をマスターするには相当に効率的な勉強法じゃないかと思います。シンプルな方法ですので、ぜひ、みなさんの回りにも広めてくださいね。

英会話が得意になるには?

さて、ここからは余談ですが、大学に入ってからの留学生との日常会話で、英語が話せるようになるコツを教えておきましょう。

まず、日本人は英語が話せるんです。なのに、話さないんです。なぜかというと、日本人は完璧を求める「サムライ精神」をもっているからだと思うんですね。「少しでも不完全なものは人様の前でお見せするのは恥だ」と考える人がたくさんいるんです。

本屋の棚を見て見ると、「ネイティブのような英語を話そう」「ネイティブの使い分け」「こんなふうに言うとネイティブに笑われる」「日本人が使う変な英語」とか、そんなものばかりです。過度に間違いを恐れるあまり、使う前から、本を読んで勉強して完璧になろうとしているんですね。

日本人が好きな言葉を順番にリストアップしてみると、「ネイティブ」が上位に入るんじゃないですかね? 

それぐらい「ネイティブ」という言葉に対して、強烈なあこがれとコンプレックスの両方を持っていると思うんです。そして、ネイティブみたいな英語じゃないと認められなくなっているように思うんです。

たとえば、テレビで誰かがちょっと英語をしゃべっていたりする。すると、「あ、あの人の発音はネイティブと違う。rの発音がなってない」「やつは英語へただね/うまいね」「ネイティブっぽいね」「三人称単数や複数のsが抜けている」とか、そんな話ばかりするでしょ? そうすると、ますます完璧主義に陥って口が動かなくなる。

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