2世タレントがテレビでやたらと目立つ理由

使い勝手のいい存在に頼る現場の事情

よい部分を受け継いでいてもいなくても興味をそそります(写真:xiangtao / PIXTA)

「2世タレント」増加に歯止めがかからなくなっている

「このパッとしない感じのタレント、誰?……ああ、○○さんの子どもか」

テレビを見てそう思ったことがある人も少なくないだろう。最近のテレビでは、親が芸能人であるタレント、いわゆる「2世タレント」がやたらと目につく。2世タレントというものは以前から存在していたのだが、特にここ数年はその人数が飛躍的に増えていて、増加傾向に歯止めがかからなくなっている気がする。

そもそも「2世タレント」という単語にはネガティブな印象が付きまとう。「突出した才能があるわけでもないのに、親が芸能人であるというだけでテレビに出ている人」というのが一般的なイメージだろう。

実際、2世タレントの中にはトラブルを起こして問題になる人も多い。最近だけでも、覚醒剤所持容疑で逮捕された橋爪遼、強姦致傷容疑で逮捕された高畑裕太、恐喝未遂容疑で逮捕された坂口杏里、違法賭博店への出入りが報じられて謹慎した清水良太郎など、枚挙に暇がない。

ひと昔前のテレビでは、2世タレントは自分が「2世」として色眼鏡で見られていることを自覚したうえで、あえて自分からそれをネタにするようなところもあった。東八郎の息子であるTake2の東貴博は、育ちのよさを鼻にかけて1万円札で汗をふくという定番ネタを持っていた。2世が2世であることをそれなりに意識していたのだ。

ところが、最近のバラエティ番組では、2世タレントたちが妙に堂々としている。ルックスのよさ、面白さ、頭の回転の速さなどの特別な加点要素を持ち合わせていないように見える2世タレントですら、バラエティ番組で当たり前のように雛壇に座っていたりする。視聴者の誰も積極的に求めているようには思えないのに、その勢力は拡大の一途をたどっている。2世タレントがこれほど増えたのはなぜだろうか?

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