仏教に学べ!”大志”を抱くススメ

大きな超越との遭遇があなたを変える

菩薩ほど志の高い人はいない

本書には、志が醸成されていくサイクルが具体的に描かれています。あるきっかけで何か目標を持ち、目標達成に向けて取り組みをし、やがてその取り組みが終わりを迎え、その取り組みを客観視し、目標がそもそも何を意味するのか自問自答し、また新たな目標を設定する。このようなサイクルを繰り返す中で、志がらせん状に成長していくというのです。

この過程で大切なのは、そのサイクルを自らの意志によって主体的に回していくことです。もちろん、目標を持つことは、必ずしも明確に自分の意志が主体となることばかりではないかもしれません。医者をしている親に言われて医学部に進むことを決意するとか、住職をしている親に言われて仏教系の大学に進学するとか、人の影響が大きいものもあるでしょう。

しかし、たとえかたちとして親の勧めに従ったとしても、その選択肢を自分なりにしっかりと消化してわが道として主体的に選び取るのであれば、きっかけとなるご縁は何であれ関係ありません。やらされ感ではなく、自分の道としてらせん階段を昇ることで、志が育っていきます。

ところで、これは私の感覚ですが、ある程度らせん階段を昇っていくと、志のサイクルが回転する際の「自らの意志によって」というただし書きが、次第にあまり意味を持たなくなってきます。なぜなら、目標達成への取り組みとその振り返りを繰り返していく中で、目標のレベルが上がり、自然とその目標が自己から他者の幸せへと移っていきます。人は、自分のために頑張り続けることはできません。

人が真の可能性を開花させるのは、人のために努力するときです。小志から大志へと変わる節目は、自分のための志から、他人のための志へと志の質が変化するときではないかと思います。「自己実現」から「使命感」によって志が立てられるときと言ってもいいでしょう。

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