48歳振付師がホームレスと踊り続ける理由 路上生活で生まれた表現、10周年ツアー敢行

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ホームレスの「おじさん」と一緒にダンス公演をする、ダンサー・振付師のアオキ裕キさん(写真:Adam Isfendiyar)
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。

路上生活の身体から生まれる表現 ホームレスのダンスグループ、10周年公演で多様な生き方を発信

「ホームレスが踊る?」。初めて聞いた時は、驚きがありました。2007年。私はテレビCMや舞台で活躍するダンサー・振付師のアオキ裕キさんが、ホームレスの「おじさん」と一緒にダンス公演をすると聞いて取材しました。ダンスを見ると、いろいろな人生経験を持つ体や表情から、強い生命力が伝わってきました。今年、10周年を記念してツアーを始めると知り、再びアオキさんたちに会いに行きました。

まず、ストレッチでじっくりと体をほぐす

本記事はGARDEN Journarism(運営会社:株式会社GARDEN)の提供記事です

6月の日曜日。東京・新宿区内の公共施設であった練習にお邪魔しました。夜6時から9時までの3時間で、この日はメンバー6人が参加。アオキ裕キさん(48)の声かけで、ストレッチを1時間以上。運動不足になっている人もいるので、じっくりと体をほぐします。さらにいすを使っての体操や軽い筋トレをしたり、輪になって歩いたり、動いていきます。

次ページメンバーの創作を振付に
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事