汚部屋がスッキリ!親の家を片づける技術 ミニマリストが実践した「BEFORE・AFTER」

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親と一緒にゴールを考えるときは、とにかく、言葉の定義をあいまいにしないことが大切です。「お父さん、お母さんが安全に暮らせる家にする」。これだけだとNG。安全といっても人によって考えていることが違うので、どこまで片付けるかがはっきりしていません。「お父さん、お母さんが安全に暮らせる家にするために、玄関の床には何も置かない」。こうすれば、何をすべきかが明確になります。

片付けの「終わり」も明確になる

ゴールが具体的であればあるほど、親子がお互いに「あれができていない」「これができていない」とイライラすることもなくなります。「床には何も置かない」がゴールであれば、棚が片付いていなかったとしても、大目に見てしまっていい。やるべきこととやらなくていいことの線引きができるので、片付けの「終わり」も明確になります。

わが家の場合も、事前にゴールを決めたことによって、共通のイメージをもって片付けを進めることができました。祖父が亡くなってから2年間放置されていた部屋もキレイになり、今ではその部屋に、義母が暮らしています。また、モノがあふれていた庭も片付き、バーベキューができるようになりました。

(写真提供:KADOKAWA)
(写真提供:KADOKAWA)

【原則③】「モノごと」ではなく「部屋ごと」に片付ける

私はこれまでに自分の家の引っ越しをするときなどは、書類は書類、服は服という感じで「モノごと」に片付けをしていました。今も自分の家を片付けるときは、このやり方がいちばん合理的だと思います。しかし、親の家の場合には、「モノごと」の片付けは向いていません。「部屋ごと」に片付ける理由は2つ。

・親の家は、生活に無理が生じないようにしながら片付けなければならないから
・親の「安全、健康」を考えると、玄関、トイレのような生活動線の確保が必須だから
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