セブンとアスクル、「火災」が生んだ渾身提携 これはアマゾンを意識した動きなのか

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アマゾンフレッシュは、注文を受けて商品をピックアップ。最短4時間で商品を受け取れる(写真:アマゾンジャパン)

サービス本格化が遅くはないか?

一方で今年4月、アマゾンジャパンは東京都内の一部地域で生鮮品を宅配する「アマゾンフレッシュ」を開始した。6月には米アマゾンが同国の高級スーパー、ホールフーズ・マーケットの買収を発表している。今回の提携はやはり、アマゾンの動向を意識したものなのか。

岩田社長は「アマゾンは尊敬すべき会社」と前置きしたうえで、「世の中にアマゾンしかないのは生活者にとって快適ではない。きちんとした選択肢を提供したい」と述べる。

井阪社長も「アマゾンを意識するというより、買い物に不便を感じているお客様のニーズにアスクルと力を合わせてどう答えるかというところに主眼を置いて、ビジネスを広げたい」と語った。

両社とも「消費者ニーズがめまぐるしく変化する時代において、スピード感を重視した提携」ということを強調した。ただし、IYフレッシュが首都圏全域で展開されるのは2020年秋。競合各社が矢継ぎ早に新サービスを打ち出す中、こうしたスケジュール感で競合に太刀打ちできるのか。セブン&アイとアスクルには想定以上のスピード感が求められる。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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