先日会った、ある学生団体の代表を務める学生は、「なぜみんな自分の意見を聞いてくれないんだろう?」と悩んでいたのだそう。そこで周囲に率直な意見を仰いだところ、「あなたのやり方が不満を持たれている」と指摘され、ガツンと頭を殴られたようなショックを受けたのだとか。
「それまで、ほかの人がどう思っているのか、考えたこともなかった。この日を境に視野が変わり、行動も変わり、組織もうまく回るようになった」そうです。異なる意見を聞き、自己変容できた好例ですが、もしかしたら皆さんも、同じような状態に陥っているかもしれませんよ。
社会人になるための覚悟ができているか
また、複数の内々定を得て悩んでいる人は、「より自分が頑張れるのはどんなことか」という視点で考えてみてもいいでしょう。先ほどお伝えしたとおり、社会人になるという変化は、避けられないものです。そんなとき「こっちのほうが楽そうだから」という視点ではなく、変化に耐えてでも自分がやりたいことは何か、頑張れるのは何かという視点で、自分の進む道を選んでみましょう。
近年の就活期間の短期化と求人倍率の高まりにより、昔ほど企業が「本当にこの会社でいいのか」と覚悟を問うことが少なくなっているように感じます。でも、本来、その問いは自ら立てるべきもの。自分が社会人になる準備ができているのかを、自問自答して確かめることが必要です。今一度胸に手を当てて、「成熟度」が十分かどうか考えてみましょう。
社会人になって自分を変えることは、とてもパワーが必要でつらいことだと思います。自由でなくなるのが嫌だ、社会人としてやっていけるか不安だ、と思う人もいるでしょう。
しかし、企業は皆さんに可能性を感じて内々定を出しているはずですし、皆さんが学生から社会人に適応できるよう支援をするはずです。それを受け入れ、自分を変えていくことができるかどうかは、これからのあなた次第。今から、普通の生活の中で意識することで「成熟度」を徐々に高め、よりよい社会人デビューを自らの力で手に入れましょう。
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