「アイワブランドは、日本が生んだ宝物だ」 三井知則社長、9年ぶり復活の理由を語る
「aiwaというワールドワイドで展開していた日本発のブランドがあって、それは一つの宝物だったと思うんですね。それを日本の企業が再生させるというのは非常に価値があることだと思います」
取締役の中村和臣さんは、旧アイワ出身だ。90年代に使われたアイワのロゴマークが復活したことも感慨深いが、古巣の復活だけにプレッシャーも感じているという。
「旧アイワはグローバルな大企業でしたが、今度はスタートアップ企業として、いろいろな会社と提携して最新の技術を取り入れながら、アイワというブランドの価値を一層高めていきたいです」
販売を手がける角田(かくた)無線電機の釆田(わけた)修広専務は「一定以上の年齢だったらみんなが知っているブランド。『アイワの製品を昔はよく使ってたんだ』とお父さんが子供に買ってあげるなど、需要を掘り起こしていきたい」と話していた。
aiwaってどんなブランド?
コトバンクによると、アイワの創業は終戦直後の1946年。合資会社・愛興電機産業社が、マイクロホンを販売したのがスタートだった。1959年にはアイワ株式会社と社名変更。その2年後にラジオの生産を開始した。
1968年には日本初のラジカセを発売。80年代には「ウォークマン」のアイワ版といえる「カセットボーイ」が人気を集めた。
海外生産をいち早く打ち出し、90年代初頭には他社のほぼ半額の5万円台のミニコンポを出すなど価格競争の火付け役となり、世界的なブランドになった。
しかし、中国メーカーを中心にした価格競争の激化で急速に収益が悪化。2002年にソニーに吸収合併され、08年には「aiwa」ブランドの商品の生産が終了していた。
(文:安藤健二 )
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