ゲームは冒頭から女性が殺し屋らしき男に狙われているところから始まる。彼女を助けたいが助けられない。なぜなら、主人公である「シセル」はすでに死んでいるからだ。
そのとき、謎の声が聞こえ、シセルは自分が死者の世界にいることと、そしていくつかの能力が宿ったことを知らされる。その能力を使って、銃を突きつけられていた彼女を助けようとする。しかし、最終的には失敗。彼女は殺されてしまう。
やがて目の前に現れたのが、くねくね動く謎の怪しいデスクライト。謎の声はこのデスクライトのものだった。ソレは自身を「クネリ」と名乗ると、シセルにさらに「死者が死んだ4分前に戻ることのできる能力」があることを教えてくれる。4分前に戻り、能力を駆使して彼女を助けることに成功したが、シセルがなぜ殺されたのかという謎は残ったままだ。
シセルはその謎を解き明かそうと考える。しかしクネリが言うには、死者のタマシイは夜が明けると消滅してしまうという。たった一晩で、シセルは自らの死の真相にたどり着くことができるのだろうか……。
シセルが使えるいくつかの能力
ゲームシステムの解説をしよう。
死者の世界ではシセルはいくつかの能力を使うことができる。自分のタマシイを画面上のさまざまなコアに移動させてトリツクこと。そして取り付いたコアをアヤツルこと。アヤツルをしても大した動きはできないが、これを別のモノと組み合わせ、うまいタイミングでアヤツルことで、状況を大きく変化させることができる。さらに、死者にトリツクことで、その死の4分前にさかのぼることができる。また電話線を使えば、離れた場所に移動することもできる。
これらの能力を駆使し、さまざまな登場人物たちの運命を変えていきながら、自らの死の真相を明らかにするのがゲームの目的となる。
4分という時間制限があることから「あまり反射神経のよくない私はちょっと」と思う人もいるかもしれないが、ある程度のタイミングが必要なシーンこそあれど、決してシビアではない。
確かに時間制限に焦らされるシーンもあるが、トリツクを使っている間は時間が止まるから、アヤツル際の動きを予測しながら、次の展開をじっくりと考えることができる。
残念ながら、たとえ時間内に目的を達せなかったとしても、ゲームオーバーにはならず、何度でもやり直すことが可能だ。それでも自分の失敗で誰かが死んだりするのが嫌なら、途中でそのシーンの最初や中間ポイントに任意で戻っても大丈夫だ。
ただ、最後までキャラクターたちの動きを見ることから攻略の糸口が見つかることもあるし、時間が切れた後にはちょっとしたヒントも提示されるので、どうしたらよいかわからないときは、最初から何もいじらず、画面の隅から隅までじっくり観察することをお勧めしたい。
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