「妥協してまで結婚はしない」と言う人の盲点 30後半からは自分の「市場価値」の現実を見よ

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よっぽどうれしかったのか、マッチングした女性の写真も送ってきた。茶髪にアイメークをばっちりとした、渋谷あたりによくいそうなギャル風の女性だった。

しかし、彼女とデートをした翌週には、また20代の女性20人にお申し込みをかけてきたので、現在の状況をヒアリングしようと良雄と面談をした。

「この間の23歳の女の子とのデートはどうだったの?」

「あ、楽しくご飯を食べましたよ」

そうは言うものの、声色は全然楽しそうではなかった。

「その後のお付き合いは?」

「あ、まあ、なんていうか、ちょっと違っていたんで」

その後は何を聞いても話をごまかし、彼女のことは語ろうとしなかった。

今後は現実ときちんと向き合ってほしい

もっとも、婚活パーティや婚活アプリで出会って幸せな結婚をしているカップルはいるし、行動を起こさないより、起こすことに意味がある。しかし、46歳の年収がそれなりにいい男性の申し込みを受ける23歳のギャル風女性の目的が何だったのかは、なんとなく想像できる。

良雄の婚活は、まだ始まったばかりだ。これから現実と向き合い、うまく軌道修正していきながら、結婚相手になんとか巡り合ってもらいたい。

それができるかできないかは、仲人の手腕にかかっている。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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