こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
5月の第2日曜日は、母の日でした。みなさん、ご自分の母親に日頃の感謝の気持ちは伝えましたか?「カーネーションを贈った」「一緒にご飯を食べに行った」という方も多いかと思います。
ただ、実は母の日を機に母娘関係のお悩み相談が増えます。母の日にはメディアがさかんに「母の日に何をするか」を取り上げ、SNSを見ると母親が子どもからのプレゼントをアップしたり、はたまた子どもが母親にした親孝行の内容をアップしたりしています。こうして他人の親子関係を垣間見ることで、改めて自分の問題に向き合わざるをえない心境になるのです。
「母の日が怖くてたまらない」30代女性の叫び
最近、1人暮らしを始めたA子さん(30代・女性)もその1人。母親と離れてから初めて迎えた「母の日」が怖くて仕方なかったといいます。彼女は、「母の日に何もしない」と心に決めていましたが、いざ当日になってみると、罪悪感と、あとで母親から何か催促の連絡が来るのではないかという恐怖心で、一日中そのことを考え続け、ひたすらその日が過ぎ去るのを待ったと話してくれました。こうして悶々としながら母の日を過ごす30代女性は、実はたくさんいます。
彼女たちは、精神的にも物理的にも母親から離れることと戦っている人たちです。彼女たちが口をそろえて言う言葉があります。「自分を生きている感じがしない」。この言葉に象徴されるように、彼女たちは、小さいころから母親に操作されて生きています。「自分で考える」機会を、知らず知らずのうちに奪われているのです。
彼女たちの母親は、娘の生活のすべてをお膳立てし、フォロー体制も万全。したがって、はたから見れば母親からの愛情を一身に受ける幸せな娘かもしれません。しかし、実際には、深い闇があります。
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