各路線でこんなに違う、新幹線の特急料金 東海道、九州、東北、北海道、北陸など徹底比較
続いて、特急料金の割安ランキング。1km当たりで最も安いのは東海道・山陽新幹線の東京―博多間で7.24円。この理由は特急料金8510円に対して距離が1174kmと長いからだが、これではランキングの上位が東海道・山陽ばかりになってしまう。そこで、割高ランキングの結果に合わせて、駅間が隣同士か2つ先の駅という条件でランキングを作成した。
1位は東海道新幹線の静岡―浜松間で13円。東海道・山陽新幹線では隣の駅までは自由席利用の場合に、料金を割引く特定特急料金を適用しているが、静岡―浜松間をはじめ、東京―新横浜間、三島ー静岡間、豊橋―名古屋間などのように、2つ先の駅との間でも特定特急料金が利用可能な区間がある。
開通後に新駅ができても料金は維持
そこには共通点がある。それぞれの区間の間にある新幹線駅は後から開業しているのだ。東京ー新横浜間にある品川は2003年に開業。三島ー静岡間にある新富士、静岡ー浜松間にある掛川、豊橋ー名古屋間にある三河安城は1988年の開業だ。「たとえば品川開業によって、東京ー新横浜間の割安な特急料金が廃止されるということがないように、2つ先での区間でも特定特急料金が維持されるようにしている」(JR東海)。
2位は東海道・山陽の5区間が14円で並んだ。小倉―博多間、米原―京都間、相生―岡山間は隣同士、豊橋―名古屋間、三原―広島間は2つ先の駅同士の区間だ。三原ー広島間にある東広島も1988年に開業した。
1964年に新幹線が登場してから50年以上が経つ。この間に特急料金は何度も改定されてきた。新幹線の料金体系はいわば50年間の蓄積ともいえる。数字を眺めているとほかにもさまざまな発見があるはずだ。
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