各路線でこんなに違う、新幹線の特急料金 東海道、九州、東北、北海道、北陸など徹底比較
九州の料金は区間100kmでは東海道と同じだったが、200kmでは大きく変わる。博多―新水俣間194.1kmの料金は3700円と、東海道よりも700円も高い。近距離では利用者を増やすために価格を抑えているが、中長距離では採算性を重視している。
ちなみに大阪と九州域内を結ぶ新幹線の特急料金は、関西―九州間の航空料金を意識して設定された。大阪―熊本間、大阪―鹿児島間などの航空機運賃をにらみながら収益を最大化できる料金体系になっている。
北海道(新青森―新函館北斗間、148.8km)の特急料金は4450円。100kmのときとは裏腹に、九州よりも割高感が際立つ結果となった。
300kmまでの区間では東海道(東京―豊橋間、293.6km)、山陽は(新大阪―三原間、270.2km)は3860円。東北(東京―福島間、272.8km)、上越(東京-燕三条間、293.8km)は4200円で、東海道と比べて価格差は8%程度に縮小した。
距離が伸びると北海道の高さが際立つ
一方で、東北・北海道(いわて沼宮内―新函館北斗間、296.1km)は7040円。新青森で運営会社をまたぐということもあり、特急料金は東海道の1.8倍である。
JR北海道は経営的に他のJRよりも苦しく、青函トンネル維持にも莫大なコストがかかる。高めの料金設定はやむを得ないともいえるが、利用者としては厳しい。最近は、どのJRもネット予約による割安な料金プランを設定しているので、こうしたプランの活用も一案だ。
なお、ささいな話だが、区間300kmまでは料金が同じだった東海道と山陽は、区間400kmを超えると差が出る。
東海(東京―岐阜羽島間、396.3km)が4620円、山陽(新大阪-新岩国間、383.0km)が4610円と、わずか10円だが差が開いた。2014年4月の消費増税による値上げ前は両者とも4490円だったので、増税対応でほんのわずかだが、違いが生じたことになる。
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