LIXIL、シャープ“支援"に興味なし 藤森社長、決算説明会で公式に言明

拡大
縮小
6月28日に行われたLIXILによる「アメリカンスタンダード」買収会見(中央左が藤森社長)

利益の最大の源泉となる国内建材の売り上げは4.5%増で、同じ期間の新設住宅着工数の増加率8.6%に比べるとやや見劣りがする。

この点については、「当社の主力商品であるサッシなど住宅設備の売り上げは、着工数の統計から3カ月程度遅効性がある。伸び率も新築着工数の半分ぐらいが当社の売り上げの目安。1~3月期の住宅着工伸び率との見合いという点では、4~6月期はまずまずの仕上がり。一部にシェアを落としている商品もあるので、もっとがんばれるという意味で満足度としては70%程度」(藤森社長)という。

米「アメリカンスタンダード」買収のプラス寄与は再来期

また、LIXILグループは6月末、米国最大の衛生陶器ブランド「アメリカンスタンダード」の買収を発表している。北米の衛生陶器ではトップ、水回り製品では2位という大手で、LIXIL単体としては北米市場に初の足場を持つことになる。

買収会社の2013年12月期売上高は8億9000万ドル、営業利益は3650万ドル。LIXILグループとしての決算においては今下期(13年10月~14年3月)からの連結対象となるが、利益面でプラスに寄与するのは来16年3月期以降となりそうだ。

勝木 奈美子 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かつき なみこ / Namiko Katsuki

環境・水処理機器、プラントメーカーなどを担当。現職はメディア編集部長

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT