開業まであと2年「おおさか東線」工事の現場 新大阪-放出間の建設はどこまで進んだか

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西吹田駅(仮称)のホーム部分。半径約500mのカーブ中にあり、8両編成に対応した長さだ(筆者撮影)

高架橋を200mほど進むと、西吹田駅(仮称、以下同じ)に差し掛かる。複線の両側にホームがある相対式で、ホームの長さは8両編成が停車できる約165m。上下線のホームそれぞれに、エレベーター1基とエスカレーター2基(上り・下り各1基)が設けられる。現在は躯体工事がほぼ完了。今後は“付近を流れる神崎川や水路の風景”をデザインコンセプトとした駅舎建設工事が進められる。

地上に下りると、駅前広場となる予定の空き地が広がっていた。

駅前広場の予定地。現在は作業スペースとして利用されている(筆者撮影)

「西吹田駅の駅前広場は、北区間の中でも大規模なものになる予定です。周辺道路の整備も進められており、このエリアの新たな玄関口として地域の皆様も期待されているので、それに応えられるすばらしい駅や施設となるよう努力しています」(小野さん)

西吹田駅の先で高架は一部が途切れ、50mほど先に再び神崎川を渡るためのトラス橋が姿を現していた。先に造られた柱部分がブルーシートで丁寧に養生されていたのは、「自分たちができる最高のものを作り上げよう」という、スタッフ全員の気持ちの表れに違いない。

東端から西端に変わった新大阪駅ホーム

ところで、前述のとおり、おおさか東線は東海道本線をまたぎ、新大阪駅では東海道本線と梅田貨物線の間に割り込む形となる。当初計画では東海道本線をまたがず、寄り添うようにして東側を走行、新大阪駅も東端にホームを新設する計画で、国鉄時代に一部の用地も確保されていた。

計画が変更されたことで、おおさか東線用とする予定だったホームを東海道本線の下り外側線ホームとし、そのほかのホームも1つずつ東側へ移設。いちばん西側にあった東海道本線の上り外側線ホームを、おおさか東線が使うことになった。

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