東芝臨時総会、焦点は「エフィッシモ」の襲来 30日午前、半導体分社化を問う特別決議
東芝以外では、川崎汽船、三井金属エンジニアリング、大阪製鉄、ヤマダ電機、第一生命ホールディングス、近畿車輛、日東紡、鳥居薬品、リコー、ユーシン、TASAKI、ジャパンディスプレイ、ハピネット、東京鉄鋼、テーオーシー、日産車体などに投資している。正確な金額は不明だが、投資総額は2000億円前後とみられる。
2016年年央の川崎汽船の株主総会で、村上英三社長の再任に反対票を投じたとみられるなど、かつて「物言う株主」として知られた旧村上ファンドさながらの激しい行動で知られるファンドだ。
エフィッシモは発行済み株式の8.14%、3億4504万株の東芝株を保有している(3月29日現在)。5%を超えると大量保有報告書の提出義務が発生するが、エフィッシモは同義務が3月15日に発生したとしている。
来るのか、それとも来ないのか?
3月15日に初めて東芝株を取得したのなら、今回の臨時株主総会では決議に参加したくても参加できない。総会での議決権行使の基準日が2月11日だからだ。
ただ、いつから東芝株を保有しているのかをエフィッシモは明らかにしていない。そもそもなぜ東芝株を取得したのかも不明だ。エフィッシモは「個別の投資先についてのコメントは差し控えている」とする。
今回の決議は出席者と議決権行使者の3分の2以上の賛成が必要な「特別決議」である。8%台の保有とはいえ、エフィッシモの存在感は小さくない。それだけに、エフィッシモの出方が注目される。
東芝の新たな筆頭株主・エフィッシモは30日の臨時株主総会に姿を現すのか。シンガポールから東京までは飛行機で片道約8時間。総会に出席するならば、前日までに来日し、総会前に東芝の経営陣との接触を試みているかもしれない。はたして本日は波乱の臨時総会となるのか。エフィッシモの動向こそが、最大のポイントだ。
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