ロンドン、「国会議事堂テロ事件」の一部始終 目撃者たちが語る恐怖の現場

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2、3人の警察官が到着し、その時点でその場から離れたとサンダースは話す。その後、「2、3発の銃声が聞こえた」

教員のコリーヌ・デザレイは、事件が起こったとき39人の学生と議事堂の外にいた。フランス北部から3日間の修学旅行でイギリス議会を訪れていた。3発の銃声を聞いたと話す。

「同僚は数人が床に横たわっているのを見た。誰かが警察官が刺されたと言っていた」と彼女は話す。「子どもたちにすぐにここから離れるように伝え、私たちは急いでバスに戻った」

「アクション映画の撮影かと思った」

国会議事堂のビッグベンの向かい側にある売店のオーナー、キルステン・ハレル (70歳)は、大型車が急に向きを変え、自転車専用レーンを横切り国会議事堂のフェンスに向かっていくのを目撃したと話す。

彼女は地面に横たわっている人を見て、救急車を呼んだ。

「最初は事故かと思った。しかしそれから車がウェストミンスター橋で多くの人をはねたと聞いた。」と彼女は言う。「今となってテロ事件だとわかり、また少し怖くなってきた」

業界標準団体である「責任ある宝飾品業のための協議会」執行役員のアンドリュー・ボーンは、バスでヴィクトリア駅に向かっていた時に、議会広場周辺で足止めされた。

騒ぎを見て、彼は最初アクション映画の撮影なのかと思った。しかしすぐに事態の重さがわかった。バスが退避させられ、さらに橋の上で柵に衝突した車両や救急ヘリを目撃したからだ。

(一部敬称略)

(Kartin Bennhold記者、Stephen Castle記者)

(C) 2017 The New York Times News Services

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