ロンドン、「国会議事堂テロ事件」の一部始終 目撃者たちが語る恐怖の現場

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また、外務政務官を務めるトビアス・エルウッド下院議員は、刺された警官を蘇生させようと口移しで人工呼吸を試みた。事件当時国会内にいた下院議員は当局から捜査を進める2時間あまりの間、院内にとどまるよう求められたが、一部は別の場所に避難した。

デビッド・リディントン下院院内総務は議員に、「現時点では警察や保安担当者から、安全が保証されて状況が正常に戻るまで、われわれは職務を停止し議場は閉鎖されるべきだとの、明確な助言を受けている」と述べた。この模様は英BBC放送が中継した。

オリー・グレンダー上院議員によると、議員たちはしばらく院内に待機させられていた。「会議の途中で、窓の外から悲鳴が聞こえてきた」とグレンダー上院議員は話す。その後、別の議員がやってきて、深刻な事態が起こっていることを教えてくれたという。

「何度もナイフで刺されていた」

ジェイン・ウィルキンソン(59)は、人々が議事堂から逃げ出してきたとき、パートナーのデービッド・ターナー(56)とともに、国会議事堂広場のウィンストン・チャーチル像のそばにいた。2人によると、ナイフを握った中年男性は、警察からの警告を無視して、国会議事堂の入り口ゲートへ向かっていたという。

「警官は大声で警告し続けていた」とウィルキンソンは振り返る。その直後、銃声が3発響き、気がついたときには男性が倒れていたという。ウェストミンスター寺院にいた工事作業員3人も、銃声を聞いた。「バン、バン、バンと3発聞こえた」と作業員の1人は話す。

ケンブリッジ大学に通う米国人で、国会議事堂を訪れていたルーベン・サンダースは、議事堂から出ようとした瞬間、警官が男性に襲われているところを目撃した。サンダースによると、襲撃者はナイフを2本、あるいはそれに類似する武器を手にしていた。

「襲われて倒れた警察官が、何度もナイフで刺されているか、地面にたたきつけられているところを見た」。サンダースによると、そばにはもう1人警察官がいたという。

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