また、世界各国でビジネスを行った経験から、「経済が国を動かすという信念を持っているのではないか」(西野氏)との考えも理解できる。ただ、「多様な人々がかかわるのが国政。効率や実用ばかりで済まないのが政治だということが、わかっていなかったのではないか」と小針教授は指摘する。
李大統領は、実は与党に政治的基盤がない。「サラリーマン神話」と呼ばれる経歴からくる国民の人気のみが、彼の政治基盤だといっても過言ではない。政界ではアウトサイダーで、アウトサイダーだからこそ「仕事ができればそれでよい」という実力主義一本でスタッフを固め、人格や環境などを無視して大統領府や閣僚の人事を行った。それが、土地の不正取引などのスキャンダルを招き、「富裕層スタッフ」と呼ばれて矢継ぎ早に人事を変更する事態に追い込まれた。
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