なぜサムスンは、中国でアップルに勝てたか 激化する中国スマホ競争
[広州(中国)/ソウル 26日 ロイター] - 米アップル
アップルが23日に発表した第3・四半期(2013年4─6月)決算によると、香港と台湾を含めたグレーターチャイナの売上高は前期比43%減少、前年も14%下回る46億5000万ドル(約4570億円)になった。香港での大幅な販売減少が大きく影響したというが、クックCEOは「正確な理由は明らかになっていない」と述べた。
アップルとサムスンの両社が「21世紀で最も重要な市場」と認める中国市場では、サムスンが優位に立っている。調査会社IDCによると、800億ドル規模とされる中国のスマートフォン(多機能携帯電話)市場では、サムスンのシェアは19%。アップルは全体の5位に順位を下げている。
クックCEOはグレーターチャイナでの店舗数について、向こう2年間で倍増する方針を明らかにしている。同社は現在、中国で8店舗、香港で3店舗を展開。ただ、今後の店舗拡大については「質の高さを維持するため慎重に進める」としている。
サムスンは店舗数がアップルの3倍に上り、中国での顧客獲得や通信企業とのパートナーシップ強化にも、より積極的な姿勢を見せている。またアナリストや業界関係者によると、レノボ・グループ(聯想集団)<0992.HK>や華為技術(ファーウェイ)