なぜサムスンは、中国でアップルに勝てたか

激化する中国スマホ競争

7月26日、米アップルは中国市場を「大きな機会」と重視しているが、今のところは同国ではるか前から事業を展開し、市場浸透率でも大きく上回る韓国サムスン電子に分があるようだ。ボスニアのゼニツァで5月撮影(2013年 ロイター/Dado Ruvic)

[広州(中国)/ソウル 26日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が「大きな機会」と位置づけた中国市場。しかし今のところは、アップルのはるか前から同国で事業を展開し、市場浸透率でも大きく上回るライバルの韓国サムスン電子<005930.KS>に分があるようだ。

アップルが23日に発表した第3・四半期(2013年4─6月)決算によると、香港と台湾を含めたグレーターチャイナの売上高は前期比43%減少、前年も14%下回る46億5000万ドル(約4570億円)になった。香港での大幅な販売減少が大きく影響したというが、クックCEOは「正確な理由は明らかになっていない」と述べた。

アップルとサムスンの両社が「21世紀で最も重要な市場」と認める中国市場では、サムスンが優位に立っている。調査会社IDCによると、800億ドル規模とされる中国のスマートフォン(多機能携帯電話)市場では、サムスンのシェアは19%。アップルは全体の5位に順位を下げている。

クックCEOはグレーターチャイナでの店舗数について、向こう2年間で倍増する方針を明らかにしている。同社は現在、中国で8店舗、香港で3店舗を展開。ただ、今後の店舗拡大については「質の高さを維持するため慎重に進める」としている。

サムスンは店舗数がアップルの3倍に上り、中国での顧客獲得や通信企業とのパートナーシップ強化にも、より積極的な姿勢を見せている。またアナリストや業界関係者によると、レノボ・グループ(聯想集団)<0992.HK>や華為技術(ファーウェイ)、中興通訊(ZTE)<000063.SZ>など中国企業からの攻勢をかわすという点でもサムスンは優位にあるとみられる。

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