「カワイイ」博多弁の用法が意外に難しいワケ 「行く」と「来る」が逆?思わぬトラブルも…
一方で、鉄道用語説もあるようで、西鉄の駅員が持つ案内用の要領集には「離合待ち」とアナウンスするよう記されている。
ただ、京王電鉄(東京)は「待ち合わせのため停車」とアナウンス。首都圏に単線区間が「ほとんどない」というJR東日本(同)も、そもそも離合自体、「初めて聞く言葉」(関東出身の男性社員)だ。
福岡では当たり前過ぎて、西鉄はもはや標準語扱いにしてしまったのか。
「福岡にきんしゃったら……」
福岡県出身の記者も、東京勤務時代に標準語扱いにしていた言葉がある。農林水産省の取材を担当した約10年前、課長席を訪ねて声を掛けた時だ。
「あのですね……」
「あっ、九州の方ですね、懐かしいです」と即座に笑みが返ってきた。課長はかつて九州農政局管内に勤務していたという。
よく使う博多弁は、まだまだある。
「とっとーと」(確保している)
「なんしよーと?」(何をしているのですか)
「たい」「ばい」(だよ)
「ばってん」(しかし)
福岡にきんしゃったら、こげな博多弁が聞こえるったい。ほんなこて驚きんしゃろうばってん、そのうち慣れるばい。「あーた、なんしようとね」て笑いながら言われたら、そりゃあ親愛の情やけん、気にせんどってね。
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記者は福岡県といっても北九州市の出身なので、博多弁をうまく使いこなすことはできない。しかし、身近に博多っ子の上司や先輩がいれば、こんな“ネイティブ”な言い回しを教えてもらうこともできる。翻訳は、ぜひ近くの博多っ子に聞いてほしい。打ち解け合うきっかけになるかも。
(記者:吉武和彦)
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